【日時】令和7年9月20日14時~
【出席者】まちづくり協議会 12人/市まち再生推進課1人/北区地域協働課1人/アドバイザー1人/一般参加者7人
【配布資料】 1まちづくり構想の組み立て・山の街の現状と課題 2総会でのまちづくりに関する要約意見 3やまバス利用者アンケート結果 4やまバス地域ニュース Vol 3
協議内容
山の街まちづくり_現役世代との意見交換会
辻アドバイザーより、本日の意見交換会について以下の説明があった。
開会・趣旨説明
本日は、比較的若い方々のご意見をまちづくりにどう反映させるかということで案内した。1 時間半ほど時間をいただき、意見交換を行いたい。
これまでの意見を紹介
山の街まちづくり協議会がこれまで考えてきたことと、6月の総会で出された意見を要約して説明する。
【まちづくり構想の組み立て・山の街の現状と課題、R7 総会で出されたまちづくりの意見(配布資料)】を参照ください。
まちづくり構想の説明
はじめに、「まちづくり構想の組み立て」について辻アドバイザーより解説があった。
現在、まちづくり協議会では、山の街のまちづくりをどのような方向で進めていくかをまとめる作業を進めており、これを『まちづくり構想』と呼んでいる。
構想策定の手順は「まず山の街の現状と課題を整理し、課題がある場合にはその解決策を検討する必要がある。ただし、課題解決だけではなく、将来どのようなまちにしていきたいかという“将来像”を描くことが重要で、その将来像に合う形で課題解決を進める必要がある。
構想づくりの方向性としては、「そうした条件を踏まえることで、具体的に環境改善や取り組むべきテーマが見えて来る。このような全体の流れの中で考えることが、『まちづくり構想』を描くということである。
意見交換会の進め方
説明の後、参加者をグループに分けて意見交換を行う予定が示され、4グループに分かれ自由に意見を出し合う形式で進行することとした。
意見交換会で各グループから出されたテーマ別の意見

上記の各グループから発表があったテーマ別意見のなかで、新たな主な内容について紹介する。
A グループの意見(現役世代)
・イベント情報をまち全体で共有を
イベント情報回してほしい、もっといろんなイベントに参加したい、地域の人と関わりたいけど、イベント情報が回ってこないから、いつの間にか夏祭りが終わっている。いつの間にか餅つき大会やっていた、みたいな状態になっているので、そこを共有してほしい。そうすれば、参加人数も増える、もっと街が賑わうところがある。
・レンタサイクルの導入
コミュニティバスみたいな通っているし、試運転している。若者からしたら、ちょっと行きたいところへレンタルサイクルなど乗って行けるほうが助かる。
・街全体で防災訓練を街全体で防災訓練を年 1 回ぐらいでいいので、してもらったら、もうちょっと地域の意識も上がる。そこにコミュニティもできるのではないか。
・駐車場のスペース確保
この意見交換を通して私たちが 1 番大事だと思ったのが、駐車場のスペース確保が重要である。ミニコープなどに行きたいけど駐車場ないから行かれないというケースがある。また、道が狭いのに、駐車場がないから駅前の塾に迎えの車の列ができるなど、駐車スペース確保かなり大事だ。子供たちも危ないと思った。空いている土地たくさんある。そこの土地を活用できたらと思う。
<辻アドバイザーのコメント>
今までまちづくり協議会で話したなかで、「駐車場」はあまり話出てなかった。今日、直接指摘いただいた話である。情報の共有というか、その辺が、各町(自治会)でやっていることが、他の町の人も興味あるのに参加できないということは、要は情報が伝わっていないからで、その情報の共有の必要性という、新たな指摘があった。
B グループの意見(現役世代)
・古本市の開催
いろんな古本の、その一箱古本市北鈴(イベント的古本市)とかでやっているようなイベントを、こちらでもしてもらいたい。
・フリースペース的なカフェ
フリースペース的な、フリードリンクとか、パッと入れて少しお話をする機会が持てるみたいなカフェ
があるといい。そこで、イベントもできるみたいな感じの、行きやすい、入りやすいカフェがポイント。
・空き家の利活用
空き家の利用。確かに空き家がたくさんあるので活用していけたらよい。
C グループの意見(役員メンバー)
・間借りのふれあいカフェ
自分らで、一間の間口でもあったら、当番制で、月曜日は誰かがうどんをやるとか、火曜日は誰かカレーをやるとか、自分らで対応しないと無理だと思う。チョット人が寄れるカフェ。待っていても、誰もしてくれそうにないから、自分たちでつくることを考えたら、と思っている。
D グループの意見(役員メンバー)
・空き家の利活用
古屋(空き家)の住んでない家がいっぱい出てきている。地域の活性化につながる募集をしていければ街をかえていけるのではないか。
・山の街の賃貸物件が流通活発化
山の街でも、老朽化した家を購入し、リフォームし賃貸にしている事業者さんもたくさんいる。売買物件の値段は上がっているが、現状賃貸物件の家賃は上がっていないため需要がある。
<辻アドバイザーのコメント>
「空き家対策」
今までのまちづくりの意見整理の中では、空き家対策が十分に言及されていなかった。本日指摘があったように、空き家対策を実施する必要がありそうだ。総会の時にも空き家調査が提案されたが、住民が手分けして街の全ての道を歩き、それぞれの家が誰の家かというところまで調査することが、空き家対策の始まりだと考えられる。現在、山の街に空き家が何軒あるか、何パーセントが空き家になっているかという基礎的な数字さえ不明なため、まずはその辺りの基礎調査から始める必要がある。
「必要な施設」
必要な施設については、コンビニや交番といった定番の施設があるが、それらに加えて、住民が簡単に交流したり休憩したりできるカフェのような施設について言及があった。民間の店舗は収益がなければ営業しないため、提案にあったように「(民間が)駄目だったら自分たちでするしかない」という指摘は大変重要であり、そのような活動こそがまちづくりの活動である。
ただし、施設のスペースをどう確保するかが最も難しい問題であり、誰かの不動産を利用するとなると、民間の所有物であれば家賃が発生する。住民がイメージしているのは、無料で利用できるスペースかも知れないが、そのためには神鉄などと上手に相談し、駅のスペースを借りる、活用する、あるいは作ってもらって利用するなどの可能性も考えられる。
「山の街のイメージ」
山の街のイメージについては、「住宅地でゆっくり時間が流れている」という点があった。確かに、山の街はほとんど住宅地であり、都会的な喧騒があまりないため、それぞれの住人が自分のペースでゆっくりとした時間を過ごせているという感覚から来るものだろう。街中に出ると、他人の要望に合わせて行動しなければならない場合があることとの対比と言える。
【辻アドバイザーの総括コメント】
今日の意見交換を通して、比較的若い方々の考えが、これまでの役員会での検討内容と大きくずれていないことが分かり、安心した。その他にも様々な共通した意見が出された。
これらの意見を再整理し、「まちづくり構想」に反映させていきたい。まちづくり協議会は、本日提案された空き家対策なども含めて整理・まとめた「まちづくり構想」の案を全世代にアンケート調査する予定である。その際に、「あの話が入っているか」「入っていないのではないか」など、改めて住民の皆様からご意見をいただくことを期待する。

A グループ(現役世代)

Bグループ(現役世代)

Cグループ(役員メンバー)

Dグループ(役員メンバー)
山の街駅 90 周年イベントの開催打合せ報告
9月8日、神戸電鉄と 90 周年のイベントの開催打合せに行ってきた。
1.記念式典の開催
2.山の街駅の歴史、神鉄の歴史の展示
3.焼きもちの参拝ツアー、ご当地キャラクター・スタンプラリー
4.やきもち地蔵の伝説紹介ブース
「やきもち」の提供・販売を高齢者、子供の共同作業でということを、いま協議会としては考えている。これ全部やるとは限りらないが、一応こんなことが考えられる。神戸電鉄として何を協力してもらえるかと、提案した。
神戸電鉄側からは、「駅構内での展示、それから、昔の山の街駅舎等の写真等資料提供、これについては協力する」と、了承いただいた。ただし、「神戸新鉄の公式サイト、SNS での 90 周年イベント告知、記念切符の発行、ヘッドマーク電車運行・臨時列車など経費のかかるものは不可」という返事であった。1915 年の3月8日が山の街駅の開業日なので、来年の3月8日までが90周年となり、それまでの間に開催すれば 90 周年イベントとなると考える。
無料送迎バス(やまバス)三者会議報告
9月16日、無料送迎バス(やまバス)の三者会議(神戸市・こやまクリニック・まちづくり協議会)を行
った。
やまバスの利用者数
6月は17人、7月が 12人、8月が34人、9月は12日までで20人と、利用者が増えてきている。
これは、7月末の再募集で、乗車証の登録者数が増えたことに要因がある。初めは、市営住宅とドライビングスクールの周辺に住んでいる人だけ対象にしており50 人弱の登録者であった。
7月末に5丁目・6丁目のむつみ会と山ノ街自治会に住んでいる人を対象に再募集すると、乗車証の発行数が50人ほど増え、合計103人の登録者になった。
やまバスの利用者アンケートの調査結果
乗車証の発行数・103 人を対象にアンケートを郵送した(約8人が住所不明)。うち 67 人回答いただいた。詳細は以下である。
やまバスの利用頻度は、毎日利用しているのは 2 人、週に 3 回~6 回が 7 人、週に 1~2 回が23 人、2~3 週間に 1 回が 12 人、1 カ月に 1 回未満が 23 人であった。
主な目的地の最寄りのバス停(どこへ行くために利用しているか)という質問に対して。
コープデイズ前が 41 人。コープデイズに行きたいという方がそれだけいる、利用しているかどうかは別にして。次に多いのはコープミニ山の街、これは、ミニコープや神鉄山の街駅、郵便局、兵庫信用金庫などに行きたいという方と思われる。それから、入江医院に行く方が 6 人であった。
主な利用目的は、買い物 49 人、通院 23 人というのが圧倒的に多い。
無料バスに満足しているかという設問に対して。
とても満足が 12 名、満足しているが 34 人、という結果で、利用している方はかなり満足している。
どういう点に満足しているかという質問に対して。
無料で乗車できるが 44 人。これは、1 番魅力です。次に、目的地の近くまで移動できるが 37人。運転手の対応が良いは 17 人。外出の機会が増えたが 13 人、という大体順当な回答であった。
今後どのような運行改善があればいいかの質問に対して。
バス停を増やしてもらいたい。そして、運行経路の改善、運行時間の増加、本数の増加が多かった。これらはなかなか難しい。この無料送迎バスは、地域貢献として小山クリニックさんの方で運行している。こちらは、便乗させていただき、ご協力いただいているので、そんな簡単に増やせない。神戸市の方からは、無料送迎バスの運行に若干の事務経費が出ているだけなので了解願いたい。
運行改善の具体的な内容の質問に対して。
1 新たなバス停が家の近くにほしい。2 午後も運行してほしい。3 コープデイズまでスムーズにいくルートが欲しい。4 神戸中央病院まで行ってほしい。という要望意見が出ていた。
有料でも乗車したいか?との質問に対して。
ハイの回答が 29 人。イイエの回答が 30 人と、半々であった。
有料なら運賃はいくらで乗車するか?との質問に対して。
230 円(市バス)が 26 人。市バスの料金では高齢者優待があり、実際はこれの半額乗れることになる。300 円が 2 人。500 円が 2 人であった。
※上記 4 項目のこれだけ多くのニーズを踏まえると、、今後、神戸市の有料コミュニティバスの導入も検討する必要がある。
無料送迎バスの利用で減少した移動手段の質問に対して。
徒歩が 30 人。自転車 1 人。自家用車が4人。タクシーが3人という回答であった。
この質問は、無料送迎バスがタクシーへの影響がどれぐらいあるかということにもなるが、一応タクシーは 3 人で、あんまりタクシーに迷惑はかけてないということが確認できた。
小山クリニックの地域貢献の取組みの質問に対して。
病院の印象が良くなったが53人。どちらでもないが6人という結果で、非常に印象が良くなっている。受診する際は今後もこやまクリニックを利用したいが52人であった。
12 月までやまバスの実証実験を延長
この結果を踏まえて、神戸市で初の無料送迎バス実証実験を12月まで延長することになった。
「山の街地域ニュース」のチラシで実証実験延長を各自治会に配布する。
来年1月から本格運行検討へ
この実証実験延長で、もう少しデータを集めて今後も運行するかどうか、タクシー協会の意見・協議なども踏まえて、無料でのコミュニティバスは市内初のケースになるので、12月には実証実験結果を報告して、市のトップの了解が得られれば来年1月から本格運行の方向となる。
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